【実録】母親が保健師だと独特な家庭になる




ゆゆ子の母親は保健師でした。

自分も結婚して母親になってみて思うのは、保健師母の家庭での様子って独特だったということ。

子供の頃は正直鬱陶しかったのですが、大きくなるにつれてメリットだと思えるようになりました。

 そもそも保健師ってなに?

保健師というのは、看護師の上の国家資格が必要な職業です。

どういうことかというと看護学校を卒業して看護師資格を得た後に、さらに保健師になるための学校へ行って国家試験を受けるのです。もしくは看護大学へ行って看護師と保健師の国家試験を受けるといった感じ。

看護師と保健師の大きな違いは、看護師は病気の人の治療が主な仕事なのに対して、保健師は病気の予防や健康増進に関わることが主な仕事です。

「病気になってからどうこうじゃなくて、そもそも病気にならないようにすることの方がよっぽど大事でしょ」が口癖の人でした。

そんな母は、筋金入りの健康オタクゆえ、ちょっと独特なのです。

食材にこだわる

「体は食べたものから作られのよ。病気を引き起こすようなものは、食べないに越したことはない」と言って、添加物たっぷりなものや、農薬がたっぷりかかっている輸入物の野菜や果物は絶対に買いませんでした。

マクド○ルドは、とても嫌がってどんなにねだっても連れて行ってもらえませんでした。カップラーメンも絶対に買わない。

野菜は有機野菜だったし、肉や魚の質にもこだわり、パンは天然酵母を使ったものしか買ってきませんでした。

これって、子供の体を考えてくれていたからこそのことで、とてもありがたい事なんだと今ならわかります。

でも当時は、マクドナルドのハッピーセットのおもちゃを持っているお友達が羨ましかったです。CMで見かけるお菓子を食べてみたかった。

ゆゆ子は中学生くらいまではお金がなかったので、用意してあるもので我慢してましたが、高校生になってバイトで稼げるようになると、外で禁止されていたものを食べまくるようになったのでした。

栄養素うんちくの食卓

母は毎日のように、きょうの料理の栄養素の解説をしていました。

「レンコンは、喉にいいの。咳が出てる時はこれよ。」

「風邪予防には緑黄色野菜をしっかり食べるのよ。」

「大根は消化を助ける」

「豚肉は疲労回復よ!」

「冬場に生野菜は体を冷やすから煮物を食べるようにね。」

「モロヘイヤは夏バテ予防にいいから食べなさい。」

「ヒジキはカルシウムと鉄分が取れるから女の子は食べたほうがいいよ」などなど。

ここに挙げたのはほんの一例で、事あるごとに、きょうの料理はどういう健康効果があるのかのレクチャーがあるのです。

夕食の時間が勉強時間のようで、嫌でしたね。

反抗期を迎える頃には「もう!いちいちうるさい!」と反発してました。

でも早いうちに、言い続けてくれたことに感謝する日が来ます。毎日のように言ってくれたおかげで、家庭科のテストは頑張って覚えなくても、知っていることばかりで楽でした。

そして、大人になった今も役立っているので、「うるさい!」と反発されても言い続けてくれた母に感謝しています。

風変わりなおやつ

フルタイムで働いていた母は忙しい中でも、子供の心と体を思い、おやつを手作りしてくれたことがよくありました。

ホットケーキを焼いておいてくれたことが多かったのですが、それが変わっていたのです。

プレーンな時は一度もなくて、絶対何かが入っているのです。

ニンジンのすりおろしだったり、金時豆の煮たのが入っていたり、米ヌカを炒ったものが入っていることがよくありました。

米ヌカですよ?

当時は減農薬の米を玄米で買って来て、自宅で精米していたのです。これにはこだわりがあって、完全な白米だと栄養がなくなるからと、胚芽が残る五分づきにしていたのです。

母は本当は玄米で食べたかったみたいなのですが、子供には消化に悪いからと精米していたようです。

で、この時に、米ぬかが大量に出るわけです。それを勿体ないからとフライパンで炒って食べていました。温かいうちなら香ばしくて美味しかったです。

夜は電話相談

母はしばらくは専業主婦だったのですが、ゆゆ子が小学生の時に復職しました。

その復職先は保育園。保健の先生でした。保育園児の保護者の方から、毎日のように相談の電話がかかって来ていました。

今だったら職員の自宅を公開することはありませんが、当時は、学校の先生もそうだけれど職員の自宅は公開されていたんですよね。

おわりに

自分が母親になってみて、あそこまで色々こだわれるって、ある意味すごいなと思います。添加物が少ないもの、無農薬、減農薬そういった食材は、値段が高いんだということも分かるようになりました。

私:「子供が食べ盛りだった時の食費っていくら位だったの?」

母:「そうねぇ〜、15万円は軽く超えてたわよ〜」

マジっすか。

フルタイムで共働きだったからできた事なのかもしれません。

当時は、本当に嫌だったんです。体に良さそうなお菓子とか、だいたいがパッケージが可愛くなかったせいで友達の前で出すのが恥ずかしく、母のセンスはダサい!って否定してました。

子供は単純だから、見せかけの綺麗さで判断しちゃうんですよね。大人になって初めて中身の価値が分かったのです。

そんな環境で育ったので、ゆゆ子もなるべく食材は添加物が少ないもの、減農薬、無農薬のものを子供たちに食べさせたいと思っています。健康な体で大人になって欲しい。

そのため、中高生2人の娘がいる我が家の月の食費は10万円くらいです。